最近よく聞く『エアロゾル感染』とは?飛沫感染とは違うの?
最近は、新型コロナウイルス蔓延の影響もあって、医学的な用語を耳にすることが一気に増えましたね。
『エアロゾル感染』もその一つだと思います。
なんとなく意味を理解していても、実際何を意味する用語なのかを知っている人は少ないと思います。
『飛沫感染』とは、意味が異なるんですよ、知っていましたか?
感染予防の知識を身につけるという意味でも、感染経路の意味や違いを知っておいた方がいいですね!
というわけで、今回は『エアロゾル感染』についてご説明していこうと思います☆
それでは参りましょう!
エアロゾル感染とは?飛沫感染との違いは?
さて、エアロゾル感染を紐解いていきましょう。
言葉を見れば、「エアロゾル」を媒介した感染経路の一種だということがわかりますね。
では、この「エアロゾル」とは一体何なのでしょうか?
気体中に、液体あるいは固体の微粒子がある状態。
また、粒子は粒子径(粒子の大きさ)が空気分子やイオンとほぼ大きさが等しい0.001μmから、花粉のような100μm程度の大きさまで幅広く対象となります。
エアロゾルの意味がわかったところで、ここで飛沫との比較が始まります。
そろそろ馴染深い言葉となってきた飛沫といえば、くしゃみや咳、会話中に発せられるしぶきなどのことを言いますよね。
これは、ウイルスが水分を含み重い状態となっているため、すぐに落下し空気中を漂うことがなく、エアロゾルにはなりません。
しぶきが飛ぶ距離がおよそ1〜2mと言われているのが、ソーシャルディスタンス(2m)の根拠となっているのですねー。
ウイルスを纏った水分が蒸発し、ウイルスそのものがむき出しとなった時、身軽となったウイルスは空気中を浮遊できるようになります。

エアロゾル感染で感染力を発揮するウイルス「麻疹(はしか)、結核、水ぼうそうなど」は、爆発的な感染力を持つとされております。
昨年の夏頃までは、新型コロナウイルスは飛沫感染はするがエアロゾル感染の心配はないとされておりました。
しかし、以降の研究により、新型コロナウイルスもはしかなどに比べ、強い感染力を持っていないとはいえ、WHOも「新型コロナウイルスのエアロゾル感染の可能性を示唆」しております。
要するに、そのエアロゾル感染力が認められ始めているということです。
対策方法は?
対策の方法は、もう有名ですね。
- 「三密」を避けること。
- マスクなどで飛沫を防ぐこと。
湿気の多い場所で、密集し、なおかつ換気が悪い状況、明らかに危ないですよね。
こうした環境を絶対に作ってはいけません。
新型コロナウイルスの場合、3時間は空気中を漂うと研究によりわかっております。
換気の悪い環境だと、微細なエアロゾルは出どころのおよそ10m先でも感染力を発揮するとも言われております。
WHOの対策としては、上記の対策を絶対とし、それに加え高機能フィルターや紫外線ランプを使ったウイルス対策を推奨しているというのが現状です。
ぜひ、意識して気にしてみてください!
