『戦いは次のフェーズに!?』CDCの発表から見るデルタ株の感染力について

みなさま、こんにちは!(^○^)

デルタ株の蔓延が止まらない日々ですが、いかがお過ごしでしょうか。
先日、コロナの主たる感染経路が空気感染なのではという日本の研究者たちの発表について記事を書きました。

今回も似た内容ではありますが、アメリカのCDC(疾病対策予防センター)によるデルタ株の感染力についての発表を詳しく説明していこうと思います。

CDCの報告内容

まずはCDCの発表についてです。
CDCの発表によると、「戦いは次のフェーズに進んだ」との前置きの上でデルタ株の感染の広がりを食い止めるには効果的なマスクの着用が極めて重要であると説明しました。
デルタ株の感染力が非常に強く、危険なウイルスに変異したからだと言えますね。

さらに、ワクチン接種はもちろんのこと、基本的な感染対策をより一層徹底していかなくていけないとのことでした。

これは研究の結果、デルタ株の実効再生産数が5−9である事がわかったからです。

前の記事でお話しした通り、実効再生産数とは「一人の感染者が何人にうつすのか」という数字です。
5−9という実効再生産数はMERSやSARS、季節性インフルエンザ、さらにはエボラ出血熱よりも高く、水ぼうそうに並ぶ高い数字なのです。

また、感染者からウイルスが拡散される日数に関しても18日と長くなっていることを発表しました。
この結果を受けて、CDCは少し緩和されていたアメリカ国内でのマスク着用の規制についても厳しくするべきとの進言をし、隔離期間に関しても現行のままでは不十分である可能性についても言及しました。

もちろん、規制緩和がされていたアメリカでの話ですので日本に直接関係はありませんが、デルタ株の感染力については恐ろしい結果が出たと捉えられます。

では、この変異は従来型とどれくらい変わったのでしょうか。

変異によってどう変わったのか?

ここからはCDCの発表に基づき、デルタ株と従来株の違いについてお話します。

  • 感染力が強くなった:従来株の実効再生産数は2−3であった中、デルタ株は5−9ということで、およそ2倍程度になっています。また、ウイルスが拡散される日数に関しても13日だった従来株に対して18日と予測されているため、5日も長くなっています。このように、ウイルスそのものの強さだけでなく、それがばら撒かれる日数も長くなっているため、感染力は確実に強くなっているといえますね。
  • 実効再生産数

  • ワクチン未接種の人は症状がひどくなっている可能性を示すデータもある:カナダとスコットランドで行われた二つの研究によると、デルタ株に感染した人は従来型に感染した人に比べて入院する患者が多かった事がわかりました。また、その内死者や入院患者はワクチン未接種の人が多いことも認められています。
  • このように、デルタ株は感染力だけでなく重症化率も高い可能性が示唆されています。
    日本の現状と照らし合わせてみても納得のいく結果かと思います。

    この事が示すこと ― 感染経路に関して考えられること(空気感染の可能性)

    では、この発表結果について私たちはどう受け止め、考えるべきなのでしょうか。
    感染力の強さを理解して基本的な感染対策を徹底することはもちろんのこと、この結果が空気感染の可能性を後押ししていることも事実かと思います。

    前の記事でお話しした通り、水ぼうそうは空気感染する感染症です。
    その水ぼうそうと似た実効再生産数を持つということは、似た感染経路を持っていると捉える事ができます。

    こちらの記事参照:
    『恐ろしい感染力?!』空気感染の恐ろしさとは?

    ここまで、数本にわたって空気感染についてやデルタ株の感染力についてお話ししてきました。
    一つ確実に言えることは、自分や大切な人のためにもこれまでよりもしっかりと感染対策をしていく必要があるということです。

    離れて住む家族や大切な人に安心して会える日が来ることを楽しみにして、この混乱を打破していきましょう!

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