『恐ろしい感染力?!』空気感染の恐ろしさとは?

みなさま、こんにちは(^○^)
先日、コロナウイルスの主たる感染経路が空気感染である可能性についての記事を書きました。
そこで今回は空気感染について詳しくご説明していこうと思います。

どんな感染経路があるのか、空気感染とはどういうものなのかお話しします。
感染経路については過去のブログで少しお話しした事があるかと思いますが、それらについて詳しく、わかりやすくお話しし、空気感染の特徴についても説明できたらと思います!

様々な感染経路

感染症の感染経路は経口感染接触感染飛沫感染空気感染の4つに分けられます。

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「経口感染」はその字が示すように汚染したもの(特に食べ物)に触れ、十分に加熱処理しなかったり生で食べることで広がる感染です。
ノロウイルスロタウイルスが代表的な例で適切に加熱し、消毒することで防げるものです。

「接触感染」も字から分かるように直接的な皮膚や粘膜の触れ合い、医療器具や手すりなどを介して広がる感染症です。
接触感染だけが感染経路という感染症は特にないため例をあげることは難しいですが、適切な手指消毒等で防げる感染症です。

次の「飛沫感染」が最も聞くことの多い感染経路かと思います。
これは咳やくしゃみ、細かい唾液を介して広がる感染のことで、気道の分泌物がそれらに乗って吐き出されるために人に感染を広げてしまいます。

また、飛沫感染はその飛沫が半径1−2mの範囲の人に感染させる、と定義されています。
インフルエンザおたふく風邪風しんなどが飛沫感染する感染症の例です。

これはマスクを適切につけることで防げ、また1m以上の距離を取ることでも防げると言われています。
いわゆるソーシャルディスタンスの由来にもなっている距離感なので皆さんも馴染み深いと思います。
今回の新型コロナウイルスの感染経路も飛沫感染だと考えられていたので適切にディスタンスをとっていれば基本的には大丈夫でした。

最後に、「空気感染」についてです。
空気感染は飛沫に含まれるウイルスが1m以上離れた人にも感染してしまうことを言います。

空気感染でウイルスが1m以上離れた人にも届いてしまう理由は、水分をまとっていない飛沫核と呼ばれる状態でも浮遊する事ができるからです。
また、水分をまとっていない分軽いため長時間空気中に浮遊する事ができます。

簡単にいうと空気中にいつ、誰から、飛んできたかもわからないウイルスが飛沫核として漂っている可能性があるという事です。

エアロゾル感染

なんだか恐ろしい気分になってきたかと思いますが、空気感染というのはそれくらいの感染力をもち、誰からうつったかもわかりにくい事が多い感染経路なのです。
では空気感染する感染症にはどのようなものがあるのでしょうか。

空気感染する感染症

空気感染する感染症の例は麻しん(はしか)水ぼうそうです。
麻しんは麻しんウイルスによってもたらされる非常に感染力が強い感染症です。

その感染力の強さから感染した人に接触すると、ワクチンを打っていない人はほとんど感染すると言われている感染症でもあります。
そのため、麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)として、2回の定期接種が行われています。

その感染力の強さからWHOでは2012年までに西太平洋地域で麻しんを排除する計画が進められ、日本では2015年に排除状態にあると認められました。
また、水ぼうそうは水痘・帯状疱疹ウイルスによってもたらされる感染症で、体に発疹の症状が出ます。
ほとんどが小児に起こるのですが、こちらもワクチンの定期接種により大幅に減少しています。

WHO

少し脇道に逸れたお話をしますが、水ぼうそうは興味深い感染症で、一度かかるとウイルスが神経節に残るため、大人になってからも免疫が下がった時に帯状疱疹として発症することがあります。
ですが、帯状疱疹という“症状が出てるだけ”ですので他人にうつることはありません。

感染力を比較するには?

最後に、感染力を数字を使ってわかりやすく比較してみましょう。感染力を比較するのに有効な数字の一つが『実効再生産数』です。
これは一人の感染者が何人の人にうつすか、という数字です。

例えば実効再生産数が1.1の場合、1人が1.1人に広めるのですから、理論上では感染者数が100人確認された次の日には110人の感染者が確認される、というような計算になります。
もちろん理論通りに行くことは少ないですが、7日平均などをとるとその増減を確認することは可能です。
そのため、感染者数が減っていく兆しを見るためには実効再生産数が1を切ることが大切です。

では空気感染する麻しんや水ぼうそうの実効再生産数はどれくらいなのでしょうか。
麻しんの実効再生産数はすごく高く、国立感染症研究所によると12−18です。
また水ぼうそうの実効再生産数は8−10だと考えられています。
飛沫感染するインフルエンザの実効再生産数は1−2であることを考えると、いかに空気感染の感染力が強いか分かりますよね。

これまで、空気感染について詳しくお話ししてきました。
ウイルスを含む飛沫の飛ぶ距離を見るだけでもいかにその感染力が強いか見えてきますが、実際の感染症を例に実効再生産数を見てみるとその強さがわかりやすく伝わったかと思います。

次のブログではアメリカのCDC(疾病対策予防センター)の発表に基づき、新型コロナウイルスのデルタ株の感染力についてお話ししていきます!

また次回の記事もお楽しみに☆

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