抗体検査・抗原検査・PCR検査の特性や違いとは?今こそしっかり知りたいウイルス検査について。

皆さまこんにちは!
つい先日、こんな記事を書きました。

新型コロナウイルスの検査キットの販売事業者5社に対して消費者庁が行政指導!

ここでは、市販の簡易ウイルス検査キットに関して、「ご利用者の皆さまの誤った勘違いを誘発してしまう、優しくない製品が世の中にはあります」ということを、消費者庁の発表を元にお話させていただきました。

コロナ禍の不安と混乱に乗じたビジネスと言わざるを得ませんが、そうした商品を根絶することは難しく、やはり一人一人が根拠を持ったご判断をいただくことが何よりも大事な気がします。

そのために、今回はウイルス検査に関してお話していこうと思います。
よく聞く「抗原検査」「PCR検査」「抗体検査」に関して、それぞれの特徴、それから検査の得手・不得手など、わかりやすくご説明させていただきます☆

それでは参りましょう!

抗原検査とは。

まずは、抗原検査です。
その名の通り、体内にある“抗原”の数を検査します。

抗原とは、体内にて免疫反応を起こす物質のことで、菌やウイルスから、花粉や卵といったアレルギー物質もこれに当てはまります。

体外から侵入してきたものが、どれだけ検体に存在するかによって、「現在ウイルスに感染しているか。」ということが確認できます。

鼻の粘膜や唾液を採取し、検査をします。
簡易な検査キットを用いれば、特別な検査機器の必要がなく、数分〜数十分で検査結果が出るという優れものです。
病院でインフルエンザの検査をする時にはこの抗原検査が用いられることが多いです。

ただし、検出率が低く、正確性は少し欠けるという側面もあります。
陽性となるためには多くのウイルスが必要となるため、仮にウイルスに感染していても陰性と出る可能性があります。

PCR検査とは。

次に、PCR検査です。
PCRとは、「ポリメラーゼ連鎖反応(Polymerase Chain Reaction)」という反応のことで、検査したい“ウイルスの遺伝子”を検出します。

鼻の粘膜や唾液から採取された検体の中から、ウイルスの遺伝子(DNA/RNA)を取り出し、特殊な薬剤の中で反応をさせます。
すると、ごく微量しか無く検査するには足りなかった遺伝子が、ドンドン増幅され検査が可能になります。

PCR検査結果よりわかるのは、抗原検査同様「現在ウイルスに感染しているか。」ということ。

結果の内容は同じですが、抗原検査とは検査の精度が異なります。
抗原検査の検出率と比べ、PCR検査の方が微量のウイルスに対しても検出可能です。

ただし検査方法としては、専用のPCR装置を使用しなければならず、時間も数時間要することから、抗原検査ほど簡易には行えません。

スピーディーに行える抗原検査に対して、正確に行えるPCR検査とご理解いただいて良いかと思います。

ここまでだと非常に優れているPCR検査ですが、PCR検査の検出率もおよそ70%と言われており、結果が絶対的な安全を担保するものではありません。(新型コロナウイルスに感染している人が100人いるとして、PCRが陽性となるのは70人程度。)

ウイルスの潜伏期間中や発症からの経過日数によっては、ウイルスが検出できないということもあるため、陰性でも注意は必要です。

抗体検査とは。

最後に、抗体検査です。
これも読んで字のごとく“抗体”を検査します。

抗体とは、異物(抗原)が体内へ侵入してきたときに、免疫の働きで体が作るもののことを言います。

検査したいウイルスに対する抗体が体内にたくさんあれば、ウイルスが体内に侵入しているということがわかるという原理です。
抗原検査やPCR検査と違い、抗体検査でわかるのは「過去にウイルスに感染していたことがあるか。」ということです。
現在どういう状況なのかということはわかりません。

また、ワクチンを打ったことによりできた抗体でも、この検査では陽性反応を示します。
このため、抗体検査は自治体の公表する新型コロナウイルスの検査実施数にカウントされません。

検査の方法としては、鼻の粘膜や唾液で検査可能な抗原・PCRと違い、抗体検査は血液を検査しなければなりません。
所要時間は最短で15分ほどとそれほど長くはかかりません。

まとめ。

1つの表にまとめると、このようになります。

PCR検査 抗原検査 抗体検査
検出するもの
ウイルスの遺伝子
体内に取り込まれた抗原(ウイルスのタンパク質)
体内で作られた抗体
検査の目的 「現在ウイルスに感染しているか」を調べる 「過去にウイルスに感染していたことがあるか」を調べる
検体
鼻の粘膜や唾液
血液
精度 高い。少量のウイルスでも検出可能。 低い。検出にはたくさんのウイルスが必要。 低い。抗体だけではウイルスの感染性を求められない。
所要時間
数時間〜1日
数十分
およそ2〜3日
保険適用
あり
なし

これで、それぞれの検査が持つ意味や必要性が理解できたと思います!
錯綜する情報に惑わされないように・・・。

読者の皆様、いつもみらいコネクトを信頼いただけるのは非常に嬉しいですが、様々なソースの情報と併せてご判断いただければと思います!

これからもまだまだ新型ウイルスとの戦いは続きそうです。
過度に敏感になりすぎるのもよくないと思いますが、感染症対策は引き続ききっちりと行なって参りましょう!(^○^)

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